前回のお話の続きです。
前回は、本審査を申し込むまでの経緯を書きました。
今回は、そこから実際の借り換え手続きまでを思い出せる限り書いていこうと思います。
住宅ローンを借り換えしようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
住信SBIネット銀行から電話がかかってきた
本審査資料を送付してしばらく経ったころ、見知らぬ番号から電話がかかってきました。
タイマムシンさんですか?
住信SBI銀行の◯◯です。
住宅ローンのお申し込みを頂いた中で、一つ確認があります。
確定申告書に記載されている物件のうち、福井県の美浜町の物件について、頂いた住所と一致する地番の土地は見つかったんですが、建物が見つからないんです。
えー?
そんなことあるのかなー?
現地は間違いなく建物があるんですけどねー
我々が登記情報を確認する限りでは見つからなかったんで、一度建物の住居表示を確認してもらってもいいでしょうか?
それと、福井県鯖江市の物件についても、住所から物件情報が見つからなかったんです。
ありゃ、こっちは土地も建物もですか?
そうなんです。
こちらも住所を確認してもらってもいいですか?
とのこと。
ちなみにこちら2軒とも、もともと祖母が住んでいた物件で、現在は他人に貸し出しています。
不動産賃貸業をやってなければ多分こんな苦労は無いと思いますw
借りるのが住宅ローンなんですが、自分が住んでない物件についても確認しないとダメなもんですか?
一応、確定申告書に載っていますので…
ああ、なるほど。
(担保物件としてではなく収入の源泉としての確認か…)
わかりました。僕もそこに書いた以外の住所はわからないんですが、もしかしたら不動産屋さんが知ってるかもしれないので、一度聞いてみます。
物件の地番・住居表示調査
というわけで、物件管理を任せている不動産屋さんに問い合わせてみました。
その結果、美浜町については僕が把握している住所しかわからないものの、鯖江市については担当の方から別の地番をゲットしました。
現地に行ってみた(意味なしドライブ)
美浜町…
一応現地見てくるかー
ついでにソースカツ丼食ってこよう♪
で、現地に行った結果、
マジかー、住所プレート付いてねえ…w
ちょっとここらへんで怪しい雰囲気が漂い始めますw
望みは薄いけど、今度役場に聞いてみよう。
登記情報、自分でも調べてみるか。
とりあえずカツ丼食おうw
登記情報を調べてみた
というわけで、現地行っても何もわからなかったので、登記情報を調べて見ることにしました。
登記情報かー
法務局行かんとあかんのかなー
また休暇とらんとあかんなー
なんて一瞬思ったんですが、その後調べてみるとオンラインで取得できるサービスがありました。
登記情報提供サービス(民事法務協会)
なんか見覚えあるなー、と思ってたら過去に1回だけ使ったことありました。すっかり忘れてましたがw
(使用方法は気が向いたら追記します。WEBサイトなのになぜか使用時間帯に制限があるんですよね…)
さて、ここで不動産屋さんから聞いた鯖江市の地番を入力してみると、ちゃんと元々の所有者が僕の祖母になっている土地・建物が出てきました。
よし、鯖江市の方はこの地番を銀行に伝えたら問題ないな
というわけで、次は美浜町の物件です。
僕の把握している住所(ゼンリンの住宅地図でもこの住所になっています)を入力すると、銀行の担当の方が言ってた通り土地しか出てきません(僕の祖母の名前で)。
そしてなんか祖母の名前が、現所有者の欄に記載されていますw
うーん、これってひょっとして、建物は未登記なのかなぁ…?
そして、相続手続きの際に登記手続きは漏れてるのかな?
そういえば、コロナ禍の時期だったとはいえ、手続きしてたら書類くらい送られて来そうなもんだけど、記憶にないなw
というわけで、後日(平日昼間)に、ダメ元で美浜町役場に電話してみました。
案の定、町役場では個人所有の土地・建物の情報はわからないとのことでした。
ですが、電話に出てくれた担当の方曰く、
昔の物件は建物が未登記ってことも結構あるので、探しても見つからないならその可能性は高いと思いますねー
とのことでした。
(ちなみに、おじさんが小太りなのは僕の勝手なイメージですw)
銀行に調べた情報を連絡
というわけで、自力で調べられる限りは調べたと思うので、再度銀行に電話してみました。
鯖江市の方は、
土地が福井県鯖江市〇〇町×××番地と××△番地の2筆
建物が××△番地
の3つで間違いないです。こちらでも登記情報確認しました。
美浜町の方は、土地についてはそちらで確認して頂いている、名義が僕の祖母のもので間違いないです。相続登記がまだされてなかったみたいで、後日実施します。
建物が無いのは、おそらく未登記の可能性が高いです。相続登記の際に合わせて確認して、必要なら築年数不詳で登記しようと思います。
わかりました。情報ありがとうございます。
今お聞きした内容で引き続き審査を進めます。
ってな感じで、めんどくさい対応はひとまず終わりました。
繰り返しますが、所有物件が自宅のみの方はこんな苦労は無いはずです。
不動産賃貸業をしている方、相続等で他に物件を所有している方などは注意しておいた方がいいかもしれません。
正式審査完了〜借り換え手続き
6月28日、正式審査完了の通知がメールで届きました。
通知メールにあるURLをクリックすると、「借入手続きのご案内」がダウンロードできました。
借入手続きのご案内
借入金額は仮審査のときに入力した希望金額通りですが、借入期間は希望より1年短くされちゃってますね。まあ大した差では無いのでヨシとしましょう。
上乗せ金利の欄が0%になっていますが、団信の内容や借入期間によっては0以外の数値が入るようです。
審査結果による金利上乗せは、その他条件欄に記載されるみたいです。両方0%で良かったです。
最終金利が書いてないので、ちょびっと不安になってSBI銀行に問い合わせしたんですが、ここが0%なら金利0.32%(募集ページに書いてある金利)で間違いないとの返答でした。
そして「手続きのご案内」という表題なのに今後の手続きが一切書いてありませんがw、こちらはメールにあったURLをクリックした先で確認できるので問題ありません。
今借りている銀行への確認事項
住信SBIネット銀行の手続き案内ページによると、今借りている関西みらい銀行に以下の事項を事前に確認しないといけないようです。
・みらい銀行側の手続き担当者
・借り換え手続きの日付
・司法書士が抵当権抹消書類を受け取り、新たな抵当権設定を実施することになるが、抹消書類を当日受け取るか(一般的)、それとも後日受け取るか(例外的)
・抹消書類を本人が受け取るか、それとも司法書士が受け取るか
というわけでサクッと平日に確認しました。
みらい銀行に電話する際、
あわよくば、
「もう一回金利引下げを検討させてください!」
って向こうから言ってこないかなー?
なんて思ってたんですが、
あ、タイマムシンさまですねー
住宅ローンの借り換えですねー
引き続き、私が担当させていただきますので、借り換え完了までよろしくお願いします♪
なんてちょっと楽しそうに言われてしまってガッカリですw
話し合いの結果、借り換え手続きは次次回のローン返済日である8/22(木)となりました。
この結果をSBI銀行のサイトに登録して、その後「この内容で契約する」ボタンを押したらひとまず手続きは完了です。
司法書士との打ち合わせ
手続き完了からしばらく(僕の場合は6日)経って、司法書士が決まりましたメールが届きました(7/18)。
で、届いたその日のうちに司法書士事務所から電話がかかってきて、今後どう手続きを進めていくかを話し合いました。
このときに、抵当権抹消書類の受け取り方などについて擦り合わせを行います。
みらい銀行の言う方法をそのまま司法書士さんに伝えたんですが、イマイチその方法ではうまいこと行かないようで、結局司法書士さんとみらい銀行さんで直接喋ってもらうことになってしまいました。なんかスミマセンw
で、借り換え手続き(8/22)の前に一度打ち合わせが必要とのことで、一回司法書士事務所を訪問することになりました。
その際の必要書類は以下の通りです。
・実印
・印鑑証明
・登記識別情報通知(いわゆる昔の「権利証」)
・身分証明書(免許証など)
土曜日でも良いってことで、8/10に行ってきたんですが、書類の確認と預かり、手数料の請求書を貰うくらいで、30分もかからずに終了です。
ちなみに手数料は166,340円でした。
これはシミュレーションのときの想定額(126,800円)より高いように見えますが、登記関連費用(30,000円)や印紙税(20,000円)まで含めると、むしろ1万円ほど安くなってますね。
この報酬は、事前支払いでも構わないとのことだったので、当日のうちに振り込んでおきました。
みらい銀行での借り換え手続き
さて、8/22の借り換え手続きですが、平日なので僕は休暇を取って行ってきました。
僕自身は最悪同席しなくても、委任状を書いて司法書士さんに渡しておけばなんとかなるみたいなんですが、一応居たほうが手続きがスムーズに進むってことでした。
大体の流れは以下のとおりです。
・当日朝、SBI銀行→みらい銀行へ融資額振込
・着金までにある程度時間がかかるので、完了を見込んで10時くらいにみらい銀行訪問(僕と司法書士さん)
・みらい銀行にて、旧ローンの一括返済手続き(5万円ほど足りないので自腹で支払う)
・振込・返済手続きを通帳に記帳して完了
みらい銀行の一括返済には、手数料が11,000円必要です。僕は物件本体と諸費用を別々に2本ローンを組んでいたので、手数料は22,000円でした。
その手数料を差し引いた金額を残債の返済に当てたところ、5万円弱足りなかったということです。
最終的な収支は以下の通りとなりました。
シミュレーションした時点(2024.1)では残債と新規借入額がほぼ同額だったんですが、その後半年で旧ローンの返済がある程度進んでしまったのに、借入額が同額のままだったので、新規借入額が残債より30万弱多くなっています。
そのせいで、シミュレーションではトータルの支払い軽減額が80万円くらいの見込みだったのに、実際には47万円ほどに減ってしまっていますね。
その差額は融資実行手数料に当てるような形になったので、借り換えの際の手出しは減ることになって、まあ助かった面もあるかなー、って感じです。
借り換えの際の手出しは結局、司法書士さんに払った手数料(166,340円)と一括返済時の差額(5万円弱)で、トータル20万円強ってとこでした。
月々の支払額は2000円ほどしか減ってないので、20万円強を回収するのは10年近くかかることになりますがw、それよりも金利負担分が大幅に減ったことが嬉しいです。
というわけで、今の気分はすこぶる良いですw
住宅ローン借り換え手続きまとめ
借り換えの手続きについて、まとめると以下のとおりです。
① 今の銀行より有利な条件で借りられる新しい銀行を探す
→決め打ちでも良いですが、本記事執筆時点ではモゲチェック使用を推奨します。
② 新しい銀行に仮審査を申し込む
③ 仮審査が通ったら、今の銀行に金利引下げ交渉を行う
→借り換え先と同じ金利まで下がらなくても、トータルの支払い軽減額が同じくらいになればひとまず成功とみなしてOKです。手間がかからないのは結構大きいので、軽減額が少し控えめくらいでも良いかなって個人的には思います。
④−1 金利引下げ交渉が成功したら、引き下げ手続きをして終了
④−2 金利引下げ交渉が不調に終わったら、借り換え先の銀行で本審査に進む
⑤ 本審査が通ったら、今の銀行と打ち合わせ
⑥ 司法書士と打ち合わせ
⑦ 借り換え手続き
という流れになります。
③の金利引下げ交渉は、⑤の本審査後でもOKだと思います。
新規で借入する場合、③④⑤が無い形になります。
というわけで、住宅ローン借り換え手続きの経過をお話しました。
なにかの参考になれば幸いです。
住宅ローン一括比較サイト「モゲチェック」の紹介
僕は決め打ちで住信SBIネット銀行に申し込みしてしまったのですが、今から思えばこれはあまりいい行動ではありませんでした(SBIもだいぶ安い方の銀行なので、大失敗ではないんですが)。
あとからこれを知って若干後悔したんですが、モゲチェックというサイトで住宅ローンの一括比較が可能です。
こちらで現在の状況(借入額やユーザーの個人属性など)を入力すると、借りられる中で最も金利の低い銀行を紹介してくれる、というサービスということです。
<広告>新規借入の方
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モゲチェック側の利益は金融機関側からの報酬になりますので、ユーザー側は無料で使えます。これから借入、または借り換えしようとしている方は、利用してみることをおすすめします。
僕もこれで探していれば、どうやら0.298%とかが見つかったっぽいですw
編集後記
ちょっと前に、米原市醒井の名物「梅花藻」を見てきました。
事前に聞いていた通り、本当に水中に花が咲いています(一部水面から顔を出している花もありますが)。
行ったのは9月8日の日曜日です。
1週間ほど前に台風10号が通り過ぎて、その際の増水で大きな花は一度全部散ってしまったということなのですが、行った日には小さな可愛らしい花が復活してくれてました。
嫁さんが以前家族で見に行った際には、大雨の直後で花が全部流されていて緑一色だったとのことで、今回は見れて良かったです。
梅花藻の解説はめんどくさいので以下のページに譲ります。
そして梅花藻ソフトで火照った体を冷やして、
(実物撮り忘れてたのでポスターでw)
お昼には地元の養鱒場で養殖しているニジマスを食ってきました。
それではまた。